2009年10月23日 (金)

■数当てゲーム(泡坂妻夫/篇)

 ある数を思い浮かべてもらい、数字が書かれた何枚かのカードを提示して、数を当てる数理マジックがある。当ブログの過去記事「ネプ理科:数当てゲーム」でも紹介したけれど、二進数を使った方法が有名だ。しかし、推理作家であり、奇術師でもある泡坂妻夫氏の「数当てカード」は、ちょっと違うようだ。

 じつは、爺がこのマジックを知ったのは、小島寛之センセの「数学幻視行-誰もみたことのないダイスの7の目」(1994年)で紹介されていたから。小島センセは、マジックのネタばらしをするような人ではないので、爺なりに考えてみたのが上のFlash。あなたも、この仕組みを考えてほしい。

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2009年10月22日 (木)

■書籍:無限を読みとく数学入門

無限を読みとく数学入門 無限を読みとく数学入門
―世界と「私」をつなぐ数の物語


小島寛之/著

角川ソフィア文庫
(2009/9)

「無限を読みとく数学入門」は、小島寛之センセの一般書デビュー作「数学迷宮」の改訂版なのだが、全面的に改訂されていて、まったくの書き下ろし新作と言ってもいいほどだ。

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2009年10月21日 (水)

■書籍:キュートな数学名作問題集

 「コマ大数学科147講:正八面体」の記事中で、先走って紹介してしまったけれど、もう一度、ちゃんとエントリーを立てて、小島寛之センセの「キュートな数学名作問題集」を紹介しておく。

 でも、この本は問題集なので、ネタばらしになってしまっては、小島寛之センセに申し訳ない。そこで著者のブログ「hiroyukikojimaの日記」にも公開されている、お試し問題のFlashを作ってみた。

問題:上のA、B、C、Dは、お化け3匹と人間1人からなります。それぞれの証言から、誰が人間かをあててください。

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2009年6月25日 (木)

■書籍:爆笑問題のニッポンの教養「脳を創る男 合原 一幸」

脳を創る男 脳を創る男 合原 一幸
(爆笑問題のニッポンの教養 27)

太田 光/田中 裕二/合原 一幸/著
講談社 (新書 2008/10/21)

NHKで番組放映されたのも、新書で出版されたのも、かなり前のことだけれど、今さらながらに紹介してみるなり。

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2009年5月28日 (木)

■書籍:博士の愛した数式

 映画の「博士の愛した数式」は、CSで度々放送されたし、それを録画したので、もう何度も繰り返し観ていたけれど、あらためて、小説「博士の愛した数式」を読んだ。

 もっと「博士の愛した数式」の世界に浸かりたいと思ったからなのだが、映画では、博士と義姉の関係と、そもそも、博士が80分しか記憶が持続しない、脳の傷害を受けることになる、交通事故については、あまり触れられていない。ひょっとして、小説では、もう少し詳しい描写があるのかなぁ……と、爺は思った次第。

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2009年5月14日 (木)

■書籍:ぼくと1ルピーの神様

 「事実は小説よりも奇なり」と言う。どんな波乱万丈な人生を描いた小説も事実には勝てないという意味だが、どんなに唐突であっても、確率的にめったに起こらないような出来事でも、現実に起きた事柄に対しては、それを受け入れるしかない。しかし、小説では、そーはいかない。貧乏で無学な青年がクイズ番組に挑戦して、見事、全問正解して、高額な賞金を得る。青年はどうして、すべての問題に答えることができたのか。たまたま、その答えを知っていたから……。こんな、ご都合主義の小説を読んで、あなたは、面白いと思うだろうか?

ぼくと1ルピーの神様 ぼくと1ルピーの神様
(ランダムハウス講談社文庫)
ヴィカス スワラップ/著
子安 亜弥/訳

 ところがである。「ぼくと1ルピーの神様」は、いったん、読み始めると、止めることができなくなるほど、物語に引き込まれてしまう。文庫で400ページを超える本を、最後まで一気に読んでしまった><;

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2009年2月27日 (金)

■書籍:世界を読みとく数学入門

 「世界を読みとく数学入門」は、以前に紹介した、小島寛之センセの書籍「数学の遺伝子」を大幅に加筆修正して文庫化したもの。文庫なので、通勤電車の中でも、どこでも手軽に小島ワールドを堪能できる。だいぶ前に手にしていたのだけれど、あらためて紹介しておこう。

世界を読みとく数学入門 世界を読みとく数学入門
日常に隠された「数」をめぐる冒険


小島寛之/著

角川ソフィア文庫
定価:本体743円(税別)

 副題に「日常に隠された『数』をめぐる冒険」とあるように、世界は数でできている。たとえば、「平方根」は、日常生活のいたるところにあると言う。その例として、小島センセは、「ひもとコップと時計で作る平方根」を紹介している。

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2009年2月18日 (水)

■書籍:パズルでめぐる奇妙な数学ワールド

パズルでめぐる奇妙な数学ワールド パズルでめぐる奇妙な数学ワールド
イアン・スチュアート/著
伊藤文英/訳
早川書房 (2006/01)
価格:1800円+(税)

 「パズルでめぐる奇妙な数学ワールド」は、以前、海賊と金貨の問題「コマネチ大学数学科105講:多数決」で英語版の本を紹介したけれど、じつは、日本語訳版が刊行されていたんだね^^; 著者の「Ian Stewart」を爺は、「イアン・ステュワート」と表記してしまい、この名前で検索してもヒットしないはずだ><; 早川書房は、日本での独占的翻訳権を持っているようなので、「Ian Stewart」の人名表記は「イアン・スチュアート」とゆーことで……。

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2009年2月17日 (火)

■書籍:人類の住む宇宙

 宇宙が膨張していることの説明のため、ある程度膨らませた風船の表面にマジックで3つの点を描き、さらに風船を膨らませる。「ほら、どの点から見ても、互いに遠ざかっているでしょ…」というのを、テレビなどで見たことがある人は多いと思う。

「放送大学」の「宇宙の進化」という講義を視聴していたら、もっとスマートな方法で説明していた。上の爺が作成した「Flash」は、それをマネたもの。画面内でマウスポインタを動かしてみてね。

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2009年1月 8日 (木)

■岩明 均「ヒストリエ」

 正月に息子から「お父さん、コレ、読む?」と渡されたのが、岩明 均の「ヒストリエ」だった。

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