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2007年7月 2日 (月)

■蟻

爺になると、ボーとすることが多くなった。1日が何をするともなく過ぎていく。究極の爺の姿は、日向ぼっこをしながら「蟻」の姿を眺め、1日を過ごすことだろう^^;

で、古い話で申し訳ないのだが、このFlashを作って思いだしたのが「蟻」という小説。

Ant_01 「蟻」(上・下巻)
著者:ベルナール・ウエルベル
訳者:小中陽太郎/森山 隆
発行:ジャンニ・コミュニケーション
発売:ライブ出版
価格:1500円+税

私の手元にあるのは、上記のもの(1996年5月 第6刷)で、古書としてしか入手できないが、星雲社からも再発行され、その後「蟻」と「蟻の時代」、「蟻の革命」という一連のシリーズが角川書店から文庫として発行されているみたいだ。

13年間「蟻」の生態を観察し続けた、ベルナール・ウエルベルという人が書いた小説「蟻」は、当時フランスで大ベストセラーになったそうで、「面白くなかったら代金をお返しします」のキャンペーンも行われたみたいだ。

本書によると「あなたがこの本を読む間、すなわち、数秒の間に、この地球上で40人の人間と7億匹のアリが生まれる。また、30人の人間と5億匹のアリが死んでいく」とある。人間の推定人口は50億人以上(現在は66億人)、アリの推定人口(?)は、10億×10億……。

人類の起源は、500~700万年前と言われているが、ホモサピエンスとしては、20~30万年前にネアンデルタール人、そして我々の直接の祖先、クロマニヨン人が登場したのは、約4万年程前のこと。一方、白アリは1億5000年前に登場した。

白アリは、我が地球の最初の知恵を持った住民であり、最初の社会を持っていた。

エドモン・ウエルズ[相対的かつ絶対的知識のエンサイクロペディア]より

で、この「エドモン・ウエルズ」は誰かというと、フェロモンを使いアリとの交信を試みる生物学者で、上記のエンサイクロペディアを執筆。この物語の登場人物のひとりだが、すでに死んでいる。

そのエドモン伯父の遺産である家を受け継いだのが「ジョナサン」。妻と子と犬1匹とともに引越してくる。「地下室には行ってはならない」と言い残されていたが、犬が行方不明になり、しかたなく地下室に踏み込んでいく。

327号は「ベル・オ・カン」(64の都市からなる連合の中心。最大の赤アリ都市)の若き雄アリ。遠征部隊の唯一の生き残りだ。

物語は、ジョナサンの失踪事件にからむ人間社会と327号をはじめとする赤アリ社会、そしてエドモンの未発見の遺稿「エンサイクロペディア」が交差しながら、進んでいく。

私の持っている本の帯には「90%が真実の小説」とあるが、むろん学術書のような堅苦しいところはない。アリの社会、アリたちのコミュニケーション、アリたちの戦術が生き生きと興味深く描かれている。

地下室の扉を開くための問題は「六本のマッチ棒で正三角形を4個作りなさい」というもの。このブログを読んでいる人にはいささか簡単すぎるかも。答えは「8文字」の単語。それをキーボードで打ち込む。「えっ8文字?思いついたのは7文字だよ」と私と同じように思った人も多いのではないかと……。フランス人の書いた小説だということをすっかり忘れていた;;

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