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2006年7月11日 (火)

言葉の力

Sake_10 今ワールドカップで現役引退するジダンをおちょくるつもりは毛頭ない(頭に毛がないという意味ではない、いや、もともとはそういう意味か…)。ロッカールームに引き上げたジダンが地団駄踏んで、蹴飛ばしたドアは永久保存するそうである。

しかし、ワールドカップの決勝戦、しかも、自身の引退試合をかけて、ジダンがキレてしまった言葉とは……。あのときマティラッティ選手にどんな言葉を投げかけられたのか、気になるところだ。「極めて深刻な言葉」を投げかけられたとし、一部報道によると「人種差別」的な言葉を言われたとか、言われてないとか……。

で、私の興味を引いたのは、移民が多いフランスが抱える人種問題や、イタリアチームの八百長疑惑など、さまざまな取り巻く情勢ではない。ワールドカップの決勝戦、自らの引退試合という、極めて重要な場面でジダンをキレさせた「言葉の力」だ。たったひとつの「言葉」がワールドカップ決勝戦の行方、ひとりのサッカー選手の有終を左右してしまうこともあるのだ。

私の好きな映画のひとつに「羊たちの沈黙」がある。クラリス(ジョディー・フォスター)がレクター博士(アンソニー・ホプキンス:たんなる殺人犯としてでなく、危険な「人食いハンニバル」として厳重に収監されている)の独房を訪れ、一連の連続殺人のヒントを得ようとする場面のあと、立ち去るクラリスに対して、レクターの隣の房にいる囚人が自分の精液を投げかけてクラリスを陵辱するシーンがある。

次にクラリスがレクターの元を訪れるときは、隣の房の囚人は、すでにいない。夜毎というか、レクター博士がその囚人に言葉をささやき続け、それに耐えきれずにその囚人は自殺したのだという。もちろん、具体的にどんな言葉をささやいたのかは、映画の中では説明されていない。

一時の興奮状態の結果としても、人を自殺に追い込むような「言葉」とは、いったいどんな言葉だったのだろうか。想像してみても、たぶん個人的な事柄だろうから、わかるはずもない。「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の「言葉」が、マティラッティ選手の発した言葉以上に、ずっと気になっている……。

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